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2009.01.09 | |
リンクフリです。更新はかなり不定期です。
灼熱の辺に身を寄せて
じわじわと皮膚が爛れ
肉の焼ける臭気の立ち込める
そんぐらいにしといたら?
骨も溶けるよ
2008.05.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 愚詩
僕がつけた傷痕がほしいならおいで
僕がつけた傷痕受け止められるならおいで
すこし不敵な笑みで君を出迎えて
ふかふかなソファに腰を据えて
スプリングが楽しいベッドでキモチイイことしよう
お互いくすくす嗤い合って
ふんわり匂う君の髪の毛のにおいに釣られて僕はくちづける
ソファみたいにふかふかな君に乗っかって
高揚させられる気分を放り投げておくれ
ソファはつめたいけれど君はあたたかい
ときどき猫も加わってみんなで楽しい時間を過ごそう
僕がつけた傷痕がほしいならおいで
僕がつけた傷痕受け止められるならおいで
そうじゃないなら
それができないなら・・・
2008.05.24 | | Comments(0) | Trackback(0) | 随想漫筆
ちっとも当たらない天気予報より情けなくなった僕から君へ。接触する手段は公衆電話。握り締めたアジサイの写真が些細な美しさを演出するテレフォンカードは薄っぺらくて、今にも手から擦り落ちてしまいそうになることを心配して存在の主張をしたがってるかもしれない。
曇り空はご機嫌斜めだろうか。歩いて辿り着いた近所のタバコ屋の所の公衆電話。街中にある、透明の小さなボックスみたいな部屋はついてない、あまり利便性を問われない屋根が備え付けてあるだけの見慣れた黄緑色の外装が目に付くやつだ。
何年ぶりかな。まだ番号を変えてないだろうか。自分の携帯電話からでは通知される番号を拒否されてたらと考えて公衆電話を選んだ。姑息だと軽蔑するだろうか?君はやはり僕を許さないだろうか。君を許さなかった僕を。
差し込んだカードを咥え込んで驚くほど俊敏に飲み込んだ公衆電話に若干おののきながら、頭の中にうかんだ11桁の数字をダイヤルした。押したときのボタンのプッシュ音の音程を確認しながら、最後から2桁目までは順調に進み、最後の1桁でほんの少し躊躇して、この意気地なしが、と啖呵を切って尻込みしていた右手の人差し指をダイヤルボタンへ追いやった。コール音1回に対して僕の心臓の音は2回という周期で数回追いかけっこをした。
止まるコール音。
「もしもし?」
沈黙を伝える受話器。
声、だ。君の。
行き詰って電話を切ろうと受話器のフックに凭れ掛かろうとする右手。
それを制する右腕上腕筋。
「・・・もしもし?」
震える唇。
熱くなる目元。
鳩尾辺りに込み上げる何か。
ああ・・・。
「・・御久し振りです。僕です。小笠原です」やっとのことで搾り出した声は恥ずかしくも震えて。
「・・・小笠原・・秀治、さん・・?」気のせいかな。君の声も震えていたように聞こえた。「ああ・・・ああ、久しぶりです・・・」
「突然すみません。これっきりですから。どうしても連絡をとりたくて。未練たらしくて、みっともないとは思ったんですが・・・でもよかった。僕はとても晴れ晴れした気持ちです」
「え・・?」
「本当にすみませんでした。電話に出てくださってありがとうございます。失礼します」
「ま、待って」
「今度お食事でもどうですか。もう昔のことは気にしてませんから・・」
「いえ、嬉しいお誘いですが、お断りさせてください。もうカードが切れてしまうので、失礼しますね」
最後に、お元気で、と付け加えて、彼女も同様にお元気でと言ったのを聞いてから受話器を戻した。泣くなんてかっこわるいな、と思った。
公衆電話の口から出てきたテレフォンカードはまだ度数が残っていたけれど、タバコの自販機の近くにあったゴミ箱に捨てた。そのほうがいいと思ったから。
電話が終わってから見上げた曇り空は相変わらずだったけど、少しだけ機嫌を直したみたいに見えた。民家の玄関の隅から覗いている本物のアジサイは、僕のことには気付かずに綺麗に咲いている。
2008.05.19 | | Comments(2) | Trackback(0) | 随想漫筆
暗い辺り、点滅してる外套。僕は歩いていた。一人でじゃなく、隣には一人の女の子。ふくよかでふわふわしてるからだに、つるんとすべりそうなつややかで愛嬌のあるボブヘア。歩幅が少しずつずれていくのに気を配りながら、ささやかに喧騒のある駅前通りを当ても無く歩いた。風は昼間のアスファルトの焼けた匂いを運んでいたし、その風がときおり彼女のスカートの裾にまとわりついたりしていた。きっと遊びたいのだろう。彼女はにこにこして楽しそうだもの。
「どうか、した?」
僕の顔を見上げるようにして覗き込んで嬉しそうに彼女から問いかけられたときに、自分の口元が緩んで目が細まっていることに気付いた。いけないいけない。
「どうかしてそう?」
「んーん、楽しそうだなと、思って」
「楽しいよ」
「あたしも」
一通りの会話を済ませてからはまたふたりとも黙って歩くことに没頭する。ふたりして沈黙を作ったりしてるのは、何も喧嘩をしているとかではない。お互いにこの空間が好きで、声に邪魔されたくないだけなのだ。というのは表向きの理由で、彼女はどうなのかしらないけれど、僕は何を喋ればいいかわからなかった。ただこれだけで満足だった。ひとりじゃなくて、彼女がそこににこにこして、ときどき物凄いスピードで横を通る車に目を奪われたりしていてくれる。それを見て、事故しないのかな、って面白げに僕に訊くんだ。遅くまで人目を引こうと必死な深夜営業の風俗街の通りを避けて通って、近くの大学の近くの道まで歩いた。
ふと見ている景色に違和感を覚えた。ここはコンビニだったろうか。ああ、そうか、ここにあった一軒家がなくなっているんだ。そう思いながら、真新しいコンビニの横を通り過ぎた。ここらはあまり通ったりしないから気付かなかった。いつ取り壊されていたんだろう。そんなコンビニの隣を通った僕は僕のままだ。どこまで行っても。彼女と歩いていても彼女がいなくなったって。僕が生きてる限り、僕は取り壊されたり、新しく建造されたりなんかしない。
風の匂い。
そんなことどうだっていいじゃないか。
レストランで頼んだコーヒーに付いてるコーヒーシュガーくらいどうでもいい。
途端にぼやけて白んで虚ろになった視界の中から、一瞬だけ焦って彼女を探した。よかった、近くにいた。携帯電話で時刻を確認していた。
「今、何時でしょう」
「えっと・・・11時半くらい」
「おしい。11時45分くらい」
「結構歩いたね」
「そうだねえ。少し疲れたかもだ」
「マクドナルド行こうか。あそこ24時間営業でしょ」
僕の提案で、ファーストフード店に休憩がてら入ることにした。深夜のマクドナルドの店内は、昼間の喧しいイメージとは正反対のしんみりとした空気の漂った場所になっていた。
2008.05.16 | | Comments(0) | Trackback(0) | 随想漫筆
( ゚д゚)ハッ!
拍手をどなたかが押してくださってる。
あー有り難い。
そして何日か前にも練習不足という記事に拍手してくださったかたが。
嬉しいことです。
有難う御座います有難う御座います。
何もかも途中で丸投げで申し訳無いです。
精進します。
2008.05.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | 独り言
嫌気が差したんだろう
優柔不断な俺に
きっとそうに違いない
裁縫のとき
なかなか穴に糸を通させない針に苛々するように
嫌気が差したんだ
でも俺のことを嫌いになれなくて
ぐっと下唇を噛んで
隣で俯きながら
感情を押し殺してる
普段はかないスカートがときどき
ひらひらと足元の影を揺らしてる
「もういい。だめだ・・」
俺は何がだめなのかを考えてみた
俺たちの関係かな
「なにが」わからなかったふりをしてみた
早合点であったらいけないと思って
「自分で考えてよ」語尾に余計な負荷がかかったような押し出したような声だった
どうしてこうなったんだっけ
そうだ
彼女が俺に訊いたんだ
髪を少し切ったんだけどどうかって
さりげなく聞こうとしてるそぶりだった
でも相手の反応を窺ってる姿勢がたっぷりの
俺はいいんじゃないって言った
彼女はほんとって言ってたけどよかったって言いながら安心したみたいに笑った
彼女の部屋で過ごしていた
生活感があたりに漂流してる散らかった部屋
彼女は片づけをするのは苦手
友達が来たときも親が来たときもこのままだという
唯一何にも侵されないままのベッドの上は
寝るときに狭苦しいといやだからということで
整った仕様が保たれている
そのベッドを背もたれにして
彼女は膝を折って足の裏を床につけて
俺は胡坐を書いて
ふたりで話していた
たしかそうだ
2008.05.09 | | Comments(0) | Trackback(0) | 随想漫筆
いつものように煙管を吹かしながら縷々(るる)さんは、私の気の所為かもしれないのですが、お客人に使うような艶(あで)の入った声でどこともなく視線を移ろわせながら話して下さいました。
「アタクシの性格の醜悪さと云ったら天下一品でございまして、平気で他人やら友人やら恋人やら家族やらを貶める疵付ける悲しめる言動立ち振る舞いが出来てしまう極悪人の所業と云っても過言のないような仕様で御座います。ですからね、小梅さん、頼みです。頼みですから、アタクシの癇癪玉には触れないでおくんなまし。小梅さんのことを失いたくはないのです」
これだけを云うのに、どのくらいの時間がかかったことでしょう。縷々さんは懇切丁寧に、私が聞き漏らすことのないように口にして下さいました。私ったら、時折彼女の分厚い上下の唇から覗く真っ赤な舌が見えるたびに少しばかり鼓動が大きくなったりもしていたのですが、それも縷々さんがお美しいからに違いありません。
「・・縷々さん。わたくしにどうしろと仰るのですか。召使いのわたくしに」
私は縷々さんに思い切って訊いてみました。だって、分からなかったのです。あんなにゆっくり話し聞かせてくれたお言葉たちが、私の耳には入るものの頭までは行き着かなかったのです。口の中には入ったものの咀嚼することができなかったのです。
「むつかしく曖昧に云ってしまったのがいけなかったのね。小梅さんは今まで通りで構わないのよ」
縷々さんの言いようはまるで私の心の中を見透かすかのような透き通った抑揚で御座いました。それはそれは、小鳥が早朝に近所の庭の木の上で囀りを響かせるかのような。そんな御声で御座いました。
2008.05.05 | | Comments(0) | Trackback(0) | 随想漫筆
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Author:朝暮(サグラシ)
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